蒸し暑い日が続きますね

7月7日、今日は二十四節気の一つで小暑(しょうしょ)です。小暑はいよいよ暑さが本格的になる頃という意味らしいです。妙圓寺では境内の蓮の花が開花してきました。つぼみも多く夏にむけて本格的に開花していきます。仏教では極楽浄土に咲く花として神聖視されてきました。

蓮の「花言葉」や「意味」を検索してみました。

蓮の花のおもな花言葉は「清らかな心」「神聖」「休養」「雄弁」「沈着」です。他にも、「離れゆく愛」「救ってください」という花言葉もあります。

蓮の花の色は白、ピンク、黄色です。それぞれの花言葉を紹介します。

  • 白:「純粋」「清らかな心」
  • ピンク:「信頼」
  • 黄:「休養」

よく赤、青、紫色の蓮の花があると思われていますが、自然界には存在しません。ただ仏教的には重要な意味があり、よく仏画などに描かれています。

蓮の花には「離れゆく愛」「救ってください」という花言葉があります。少し怖い意味ですが、それぞれ花の開花期間と仏教が由来となっています。

「離れゆく愛」は、蓮の花が咲く時間がとても短いことからつけられた花言葉です。蓮の花は開花から4日目には散り始め、花びらがはらはらと一枚ずつ落ちていきます。この散り方が、少しずつ愛が失われていく様子を連想させることから「離れゆく愛」という花言葉がつけられました。

また、「救ってください」は仏教が由来となっています。蓮はもともと仏教と深いかかわりがあり、悟りを開いた人だけがたどり着ける極楽浄土に咲く花とされています。仏教を信じ、極楽浄土を目指す人の「お釈迦様、私を救ってください」という願いが蓮の花言葉になりました。

蓮の花は泥水の中で育ち、まっすぐに伸びて花を咲かせます。澄んだ水は好まず、むしろ泥水が濃いほど美しい花が咲くのです。どんなにつらい環境にあっても決して腐らず、清く美しい花を咲かせる様子から、「清らかな心」という花言葉がつけられました。

さらに蓮の花はとても規則正しい咲き方をします。午前中に開いた花は、午後には閉じてしまうのです。この規則正しさが「休養」という花言葉の由来となりました。

お釈迦様は生まれてすぐに7歩歩き、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」という第一声を放ちました。そしてお釈迦様の歩いた跡には、蓮の花が咲いたとされています。

お釈迦様の誕生に関わっていること、そして極楽浄土に咲く花であることから、仏教において蓮は神聖な植物として扱われています。これが「神聖」という花言葉につながりました。

蓮の花の花言葉のひとつに「雄弁」があります。雄弁とは、話がうまく説得力があること。
蓮の花に「雄弁」という花言葉が付いたのは、エジプト神・オシリスの話が関係しています。

豊穣の神であったオシリスは、弟のセトから嫉妬をうけて殺されます。しかしオシリスの妻・イシスの魔力によって蘇ります。ただし不完全な復活となったため現世には戻れず、死者の魂を裁く冥界の王になりました。そして復活後のオシリスは死者の魂に雄弁に質問をし、多くの魂を裁きました。

この雄弁なオシリスに蓮の花がささげられ、「雄弁」の花言葉につながったとされています。もしくは、冥界の王になったオシリスが、蓮の台座の上に座っていたことが由来という説もあります。

中国では、蓮の花は君子の花とされています。君子とは、知識も人格も優れている徳の高い人をさします。つねに冷静沈着で理想的な振る舞いができる君子の花であることから、蓮の花の花言葉に「沈着」がつけられました。