お遍路さま

今日は朝から青空で気持ちの良い風が境内を流れています。

朝8時に埼玉からおいでになったというご夫婦が「越後新四国八十八か所」のお参りに来られました。白衣を着て、お袈裟をつけて、金剛杖を持って、本尊様の前でしっかりとお経をお唱えしている姿を拝見して「あ、このご夫婦は本物のお遍路さまだな」と感じました。ご夫婦がお唱えしているお経を私も後ろの方で共にお唱えさせていただきました。どうか良い巡礼になりますことを心からお祈り申し上げます。  南無大師遍照金剛  合掌

最近はご朱印だけを集めている方が多いような気がします。それが悪いというわけではありませんが、お寺にお参りに来られた時はどうか本尊様の前だけでも「手を合わせて」ください。

白衣

昔は険しい遍路道の道中でいつ亡くなってもいいようにという「死装束」の意味がありました。
本格的な場合は、白衣の中も含めて白装束を着ますが、今は洋服の上から白衣を着ることが多いです。
ご自身が着るための白衣とは別に、御朱印をいただき亡くなった際に棺桶に入れてもらうための白衣を用意する方もいます。

輪袈裟

お経を唱える時の、最低限の法衣で、袈裟を簡略化したものです。
もともとお遍路を巡る際には法衣を着るものとされていたので、参拝の作法として身につけるべきものと言われています。
白衣は着用しないけれど輪袈裟だけはつける方もいらっしゃいます。
お参りの道中での食事やトイレの時には外します。

金剛杖

お遍路において金剛杖は「お大師様の化身」と言われており、杖を持ってお遍路をすることは弘法大師と共にお遍路をする、という意味合いがあります。
また、金剛杖のカバーを外すと卒塔婆のような形をしています。
それは、白衣の際にも説明しましたが、厳しい遍路の道中で亡くなった時のために金剛杖をお墓として持ち歩いてるということです。

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