妙圓寺の鐘楼堂(たまゆらの鐘)

妙圓寺にある鐘楼堂は「春のお彼岸から秋のお彼岸までの期間、お昼11時半と夕方18時」の2回、時を知らせる鐘を7打、撞きます。この鐘は三代目で、初代の鐘はいつ造られたか定かではないが明和年間消滅とある。二代目の鐘は嘉永5年に造られ、昭和19年の戦時中に徴収されたと聞いている。今の三代目の鐘は昭和47年に造られ、側面に発願者・慶阿(妙圓寺の先々代住職)。功徳者・十方檀信徒とある。正面には「たまゆらの鐘」とあり、両側面には見事な彫り物(天女?)が施されている。大晦日の除夜の鐘も毎年行っています。お寺にお参りの際には遠慮なくどうぞ鐘を撞いていってください。

たまゆら「玉響」=時間の経過のごくわずかなさまをいう。しばしの間。ほんの少しの間。「ゆら」は玉の触れ合う音。(玉とは勾玉の事をいう)その音をかすかなこととし、そこから短い時間の意に転じたものとする。(勾玉が触れ合うほんのかすかな音)とある。私は自身の一生が終わるその時まで、この鐘のように力強く大きく命を輝かせるように、たまゆらを「魂揺ら」と解釈しています。「妙圓寺のたまゆらの鐘」を撞いて命の洗濯をいたしましょう。・・お勧めな季節は秋の夕方です。