長沢 宝積院様 不動講・火渡り祭

昨日6月6日(日)三条市長沢の宝積院様で常例法要が栃尾郷寺院と修験者の皆様、役員数名の中、厳修されました。昨年までは大勢の皆様がお参りにおいでになり「火渡り」を行っておりましたが今年はコロナ対策で僧侶と役員様だけでの法要でした。柴灯護摩の炎は大きくもえあがり、この祈りの力を込めた炎とともに世界中で感染拡大をおこしている新型コロナウイルスの早期終息と家内安全・息災延命を一心不乱に祈願してまいりました。

世界大百科事典によると・・・火渡り(ひわたり)修験者が野外で焚く柴灯護摩(さいとうごま)の残り火などを使用して燠(おき)や焼木の上を真言や経文を唱えつつ歩くことをいう。これは、修験者が山岳修行などによって体得した超自然現象である験力を示す験術の一種で、刃渡りなどもその一連の行為である。正式には、火生三昧耶法(かしょうさんまやほう)といい、護身法によって自己を清浄にした後、本尊不動明王と合体したと観じ、みずからが火を統御しうる存在となって火を渡る。これによって修験者は、みずからが不動明王の力を体得したことを民衆に納得させ、その力によって精霊を操作して災厄の原因である邪神、邪霊の存在をつきとめ、加持祈祷などで治病、除災を行い、民衆の現世での不安、悩みの除去につとめた。とある。